愛媛県西予市の緑豊かな山裾に、牧場から食卓までを一貫してつなぐ企業があります。成長促進剤不使用・無添加へのこだわりを胸に、地域の「食」と「命」に向き合い続ける「株式会社ゆうぼく」の物語をご紹介します。
2頭の牛から始まった、愛媛・南予の挑戦
ゆうぼくの歴史は、1980年、手作りのビニールハウス1棟でたった2頭の牛を飼うところからスタートしました。その後、幾多の苦難を乗り越えながら着実に成長を遂げ、現在は牛600頭、豚50頭を飼育し、それぞれ「はなが牛」「はなが豚」というブランドで販売する企業へと発展しました。
「ゆうぼく」という名前には、牧畜を連想する「遊牧」と、木で遊ぶ「遊木」、そして友人と親睦を深める「友睦」の3つの意味が込められています。自然に寄り添い、人と人・人と食をつなぐ——そんな哲学が、企業名の奥に息づいています。
牧場・加工・販売・飲食の事業を一貫して行うゆうぼくは、「人生と食にはとても大きなつながりがある」と考え、1980年の創業以来「人と食べものとの繋がり」と向き合い続けてきました。
地元の峠が名前の由来。ブランド牛「はなが牛」の魅力
「はなが牛」の名前は、地元の歯長(はなが)峠という地名からとられました。愛媛・西予市の風土そのものを名前に宿したこのブランド牛は、愛媛産ならではの誇りを体現する存在です。
「はなが牛」の特徴は多岐にわたります。1頭仕入れのため希少部位(Lボーンステーキ、ザブトン、ミスジ、イチボ、カイノミなど)を楽しめること、肥育期間中の餌に成長促進剤・抗生物質(モネンシンフリー)を使わないこと、そして地元で収穫できるお米・稲わら・麦わらを積極的に給餌していることが挙げられます。
「牛にあげたものは食べた人にも影響が出る」との考えから農薬や成長促進剤には頼らない自家配合のエサで育成し、西予で収穫したお米や稲わら・麦わらをふんだんに使用するなど、エサそのものも地産地消することで地域経済にも貢献しています。
無添加へのこだわり——「ナチュラルプロダクト」が生まれた理由
食肉加工まで手掛けるゆうぼくは、食肉加工品によく使われる発色剤・化学調味料・保存料などの添加物を使わない「無添加」にこだわりました。しかし、その道は平坦ではありませんでした。
添加物がないと製造が難しく、一般的なソーセージには結着剤・着色剤などの添加物が多く含まれているのがその理由です。アレルギーのある人はみんなと同じものを食べられず、添加物をできるだけとらず自然のものを口にした方がいいという思いから、切磋琢磨の末についに無添加の加工品が完成しました。
かつてアレルギーのお子さんがご両親と一緒にハムやウインナーを食べられなかったのが、はじめて食べられた!という嬉しいお声も届いたというエピソードは、ゆうぼくの「無添加」という選択の価値を物語っています。ハンバーグ・ローストビーフ・ソーセージ・ハム・ベーコンなど、豊富なラインナップが揃っています。
熟成技術でさらなる旨みへ——ドライエイジングという挑戦
ゆうぼくは、はなが牛の美味しさをさらに高めるため、熟成技術にも積極的に取り組んでいます。ドライエイジングとは無害の白カビの力でたんぱく質を分解させ、旨味に変えていく熟成方法で、温度・湿度管理された空気中に肉を置くことでカビの力で肉を熟成させていきます。表面はカラカラに乾燥し、中のお肉は柔らかく濃厚な味に仕上がり、ナッツのような特有の強い香りが特徴です。
赤身の強いロースを30日以上、衛生管理しながら乾燥熟成(ドライエイジング)することで、水分調整により味の凝縮と旨み成分の強い引き出しが実現されます。ごく少量しか生まれないこの稀少な熟成肉は、オンラインショップでも取り寄せが可能です。
ログハウスの直売所&レストランで体感する「ゆうぼく体験」
西予市宇和町に構える「ゆうぼくの里」は、ただの販売場所ではなく、自然と遊ぶように木のぬくもりを感じられる場所を目指して作り上げたログハウスです。精肉や無添加加工品を販売する直売所と、隣接するレストラン「ゆうぼく民」が一体となった、愛媛ならではの食体験スポットです。
レストラン「ゆうぼく民」では、ランチ(11:30〜14:00、L.O.13:30)に日替わりステーキとハンバーグを一皿でふたつ楽しめる贅沢プレートや、牧場直営店だからこそ食べられる日替わりはなが牛ステーキが提供されます。ゆうぼく民のゆったりとした空気、落ち着いた空間と美味しい料理やお酒が、人の心をリラックスさせてくれます。
また、牧場では食育体験やブランド牛熟成肉BBQツアー、無添加ソーセージ手作り体験ツアーなども開催されており、カップルやファミリーにもおすすめの体験が揃っています。現地を訪れるのが難しい方には、オンラインショップを通じた全国へのお取り寄せも対応しています。
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よくある質問
Q. 「はなが牛」とはどのような牛ですか?
A. 「はなが牛」は、愛媛県西予市にある「ゆうぼく」の自社牧場でのびのびと育てられた牛のブランド名です。自然豊かな環境のもと、えさや飼育環境にこだわって育てられており、生産者の顔が見える安心・安全な国産牛肉として提供されています。
Q. 「ゆうぼく」の商品はどこで購入できますか?
A. 「ゆうぼく」の商品は、公式オンラインショップやふるさと納税サイトを通じて全国からお取り寄せが可能です。また、愛媛県内の一部直売所や取り扱い店舗でも購入できる場合があります。最新の販売情報は公式サイトやSNSでご確認ください。
Q. 無添加にこだわっている理由は何ですか?
A. 「ゆうぼく」が無添加にこだわるのは、自社牧場で大切に育てた素材本来のうまみや栄養を、余計なものを加えずにそのまま食卓へ届けたいという思いからです。子どもから高齢者まで安心して食べられるよう、素材の質と製造工程にとことん向き合った商品づくりを続けています。
まとめ
愛媛県西予市の自社牧場から食卓まで、妥協なき一貫生産を続ける「株式会社ゆうぼく」。成長促進剤不使用・無添加・ドライエイジングという三つのこだわりが融合した「はなが牛」と無添加加工品は、愛媛産ならではの