みかんの香り漂う瀬戸内の街・松山に、80年以上にわたって地域の暮らしと産業を支え続けてきた銀行があります。その名も「愛媛銀行」、愛称は「ひめぎん」。数字の向こう側にある愛媛の人々の笑顔と、ふるさとの産品を次の世代へつなぐ、情熱あふれる地域金融機関の物語をご紹介します。
「ふるさと銀行」として愛媛とともに歩む80年の歴史
株式会社愛媛銀行(えひめぎんこう、英: The Ehime Bank, Ltd.)は、愛媛県松山市に本店を置く第二地方銀行です。通称は「ひめぎん」。創業以来、「思いやり」「相互扶助」の無尽の精神を受け継ぎ、地域との関係を大切にする「ふるさと銀行」として歩んできました。
1943年3月の設立以来、本社を愛媛県松山市勝山町2-1に構え、現在では店舗数合計111店を擁し、愛媛県内91店を中心に、高知・香川・徳島・東京・大阪・岡山・広島・大分にまで展開しています。数字だけ見れば大きな組織ですが、その根っこにある精神は変わりません。愛媛に生きる人々と産業のために——という、一途な想いです。
愛媛産品のお取り寄せを後押し!地域商社「フレンドシップえひめ」誕生秘話
愛媛銀行が「ただお金を動かす場所」ではなく、愛媛の産品そのものを全国へ届けようと動き始めたのは、近年の大きな変革のひとつです。地元企業と連携しながら、愛媛県産品の販路拡大等に取り組むスキームとして地域商社を設立し、事業者の収益機会の拡大を図ることで、愛媛県の経済を活性化させるべく、銀行が直接かかわる形で生まれたのが、地域商社「株式会社フレンドシップえひめ」です。
フレンドシップえひめは、愛媛銀などによる共同出資会社として2021年11月に設立。出資比率は愛媛銀が46.7%、印刷業のセキが10%、地元テレビ局の南海放送が10%となっています。愛媛銀行などが出資するこの地域商社は、愛媛県の産品を扱う電子商取引(EC)事業を開始し、県内事業者が生産した農水産品など多数の品目を扱い、県産品の魅力を発信しながら販路拡大を目指しています。
デジタルの力でふるさとの魅力を全国へ発信
愛媛銀行は、デジタル化の波もふるさとへの愛に変えています。愛媛銀行はデジタル支店「HandyBank支店」を開設し、スマートフォンやセブン銀行のATMを通じて全国から口座を開設できるようになりました。大学進学や就職で県外に出た若年層や愛媛県を訪れた観光客など関係人口を中心に個人顧客を開拓しています。
デジタル支店では国内在住の満15歳以上を対象に預金やウェブ完結無担保ローン、投資信託などが利用できるほか、同支店を通じて資産形成に関する情報や愛媛県の食や観光などの魅力発信も行っています。お金を預けながら、愛媛の逸品も知ることができる——そんな”ひめぎんならでは”の仕掛けが、県外在住の愛媛ファンを着実に増やしています。
地域の文化・産業・環境を丸ごと支える「ふるさと振興基金」の温かさ
愛媛銀行の地域貢献は、金融サービスの枠をはるかに超えています。公益財団法人愛媛銀行ふるさと振興基金は、愛媛銀行の創立40周年を記念して1983年に設立され、愛媛県内における産業経済の発展に寄与する産業活動又は文化活動に対して、顕彰事業及び助成事業を行うことで、ふるさとの振興に寄与しています。
愛媛県内の発展に寄与する産業・文化活動に対して顕彰・助成事業を行い、ふるさとの振興に寄与するとともに、「ふるさとの発展に役立つ銀行」という経営理念の下、地域振興につながる活動を積極的に展開しています。さらに、行員からの寄付等による「ひめぎん・愛ギフト」を主な財源として、環境・福祉・教育及び文化・スポーツ等への助成を行うことを目的とした仕組みも整備されており、地域社会の環境改善・福祉の向上、教育・文化・スポーツのレベルアップに貢献しています。
愛媛銀行が描く未来——地域とともに持続可能な発展へ
2024年4月より第18次中期経営計画(テーマ「変革への挑戦 3rd stage」)がスタートし、2033年度に向けて目指す姿として「お客さまに寄り添い地域の発展に貢献する」を掲げています。単なる金融機関の枠を超え、愛媛という地域の生態系そのものを豊かにしようとする姿勢は、まさに「ひめぎん」の真骨頂といえるでしょう。
ふるさと銀行として、地域とのつながりを大切にし、お客様のニーズに適応したきめ細やかな総合金融サービスを提供することによって、ふるさとへの創造的貢献と発展のために役立ち、親しまれ、信頼される銀行となること——。この理念は、松山の街角に立つ本店の石壁に刻まれているかのように、80年以上もの間ひとつも揺らいでいません。愛媛産の豊かな恵みが全国へ届くその日まで、ひめぎんはこれからも走り続けます。
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まとめ
株式会社愛媛銀行(ひめぎん)は、1943年の創業以来「ふるさとの発展に役立つ銀行」として愛媛に寄り添い続けてきた、愛媛県を代表する地域金融機関です。地域商社「フレンドシップえひめ」を通じた愛媛産品のECサイト展開、デジタル支店による県産品の全国発信、ふるさと振興基金による文化・産業の助成など、お金の流れを愛媛の豊かさへと変換し続けています。みかんの橙色のように、温かく力強く——ひめぎんは今日も愛媛の未来を照らしています。